2025.08.07
スーパー耐久レース Rd.1 モビリティリゾートもてぎ戦報告
RACE
■レース活動
3月22日(土) コースコンディション:ドライ
3月23日(日) コースコンディション:ドライ
スーパー耐久に参戦をするTEAM ZEROONEは4シーズン目を迎えた。今年の体制はニスモと共に開発を継続する日産ZニスモGT4の二台体制が継続され、開発のスピードアップが図られることとなった。ドライバー体制も昨年からの8名が継続され、車両開発、チームワーク共に万全の体制で開幕もてぎ戦に臨んだ。
尚、人財育成モータースポーツ活動の「日産メカニックチャレンジ」プログラムは、今大会は日産栃木自動車大学校の学生8名が参加し、実際の車両整備に関わる度合いが大きなスーパー耐久ならではの経験を積んだ。
今年のS耐は参加台数の増加に伴い、クラス別に参戦しない大会が調整される方式となり開幕戦はST-Zクラスは土曜に第1戦、日曜に第2戦が設定された2連戦となった。
土曜の第1―1戦予選にて、25号車のジェントルマンドライバー植松選手が渾身のアタックで松田選手のタイムと合算で2位となり、26号車はジェントルマンドライバーの大塚選手と富田選手のコンビで3位となった。
決勝レースは4時間を4名のドライバーで戦い、スタートドライバーの名取選手はスタート序盤でPPスタートの52号車スープラをオーバーテイクしトップに立ち、ジェントルマンドライバーの植松選手につないだ。26号車はスタートの富田選手が着実に上位との差を詰めていく走りで52号車をかわしTEAM ZEROONEのワンツー体制を築きジェントルマンドライバーの大塚選手につないだ。25号車、26号車の二人のジェントルマンドライバーの着実な走りで、レース中盤を迎える頃ペースがやや速い26号車が25号車をパス、引き続きワンツー体制でレース中盤となり26号車は再び富田選手がショートスティントをこなし、篠原選手がアンカーとなりゴールを目指した。25号車は松田選手がしっかりとセカンドポジションをキープ、アンカーの佐藤選手が26号車に続き4時間レースを二台の日産Z NISMO GT4が完全制圧、TEAM ZEROONE初のワンツーフィニッシュを達成した。
翌日日曜の第1-2戦予選では、25号車は前日の2位表彰台獲得で15kgのサクセスウェイトを積み7番手、前日1位表彰台を獲得した26号車は20kgのサクセスウェイトを積み3番手からのスタートとなった。
決勝レースは前日のレース同様4時間を4名のドライバーで戦う。25号車は名取選手、26号車は篠原選手がスタートドライバーを務め、それぞれ前の車を1台ずつオーバーテイク。25号車6位、26号車2位でジェントルマンドライバーの植松選手と大塚選手につないだ。25号車は48周目に車両トラブルが発生。植松選手が自力でピットへ戻るも修復に時間がかかり無念のリタイヤとなった。26号車は2位をキープしながら大塚選手から荒選手、アンカーの富田選手へと交代。順調に走行を続けていたがレース終了まで残り2分となったところで燃料残が厳しくなりスローダウン。緊急ピットインで素早い給油作業でコースに復帰し3番手でチェッカーを受け2日連続の表彰台を獲得し、日産Z NISMO GT4の強さを発揮した。
■日産メカニックチャレンジ活動
1.ピット活動
今回は3月という繁忙期のため日産販売会社メカニック(TS)の参加は無く、日産栃木自動車大学校学生10名がチームに合流した。1年生と3年生の混合チームであったが、プロメカニックからの指導を受け、さらに上級生が下級生に指導するという連携も見ることが出来た。学生達はレースウィークの木曜日からサーキット入りし、ピット及びバックヤード設営を行った。特に金曜日は、ブレーキローター、ブレーキパッド交換、ハブボルト交換など、予選前のメンテナンスのサポートを行った。日常ではレース車両に触れる機会もない学生たちだが、かなり深い領域のメンテナンスを経験することが出来た。また、決勝日、25号車の足回りトラブルの際、スピーディにリヤメンバー交換を行うプロメカの段取りと正確さにレーシングメカニックの実力を目の当たりにしていた。
2.チームドライバーとの交流会
レースウィークの木曜日、ドライバーと日産校学生の交流会が催された。普段話すことの無いトップドライバーに対し、とてもフランクな意見交換が実現した。学生からはレースに直接関わること以外に「好きなクルマは?」「好きな食べ物は?」など、身近な質問も出され、明るい交流会となった。学生たちからはドライバーのプライベートな情報を聞けて良かったと意見が聞かれた。
3.マックメカニクスツールズ特別講習
毎回恒例となっている「マックメカニクスツールズ特別講習会」がもてぎでも開催された。工具の基本的な構造、機能、正しい使い方について、丁寧な授業が行われた。日常、何気なく使用している工具について多くの知識を享受することで、これからの授業等における工具の使い方、意識が変わったと学生はとてもポジティブであった。
■ゲストエリア
ゲストエリアは、ピット裏テント、コントロールタワー2F特別ゲストエリアの2箇所を用意。今回は日産販売会社の参加がなかったため、ゼロワンパートナー企業のお客さまが中心となった。また今回も「S耐横丁」が土曜日、日曜日にイベント広場サイドで開催され、チームグッズの販売を行った。S耐横丁は昨シーズンから行われているが、ゼロワンを応援いただくお客さまも回を増すごとに増えており、大変感謝している。
また、両日朝の開店時にはラフィーネレディとのチェキ撮影会が実施され、ゼロワンブースの盛り上げをサポートいただいた。
以上
TEAM ZEROONE