REPORT

2023.08.10

スーパー耐久レース Rd.3 スポーツランドSUGO戦報告

RACE

TEAM ZEROONE  26号車新型Nissan Z GT4 世界初のPP獲得

7月8日~9日、スーパー耐久2023Rd.3 SUGOレースが、7クラス46台が参戦し開催された。

今大会はコース全長が短く、スーパー耐久は参加台数が多い為ST-3クラスがお休みとなり、
決勝レースは2グループに分けて3時間レースが開催された。

TEAM ZEROONEからはST-Zクラス26号車のみの参戦となり、
日産メカニックチャレンジとしての活動は、日産栃木自動車大学校 スポーツメカニクス科
の学生が6名、日産販売会社のテクニカルスタッフ(TS)は3名が参加し、新型Nissan Z GT4
のレースカー整備作業に関わった。

スーパー耐久のレースカーが生産車をベースにしていることが、日産メカニックチャレンジ
参加TS、学生が整備作業に実際に関われる最大のポイントになっている。

■予選
7/8(土)コースコンディション:ドライ

各自動車メーカーの最新レースカーによる激戦クラスがST-Zクラスで今大会は9台により
争われた。
ニスモと共に開発を伴いながら参戦するTEAM ZEROONE 26号車「raffinée日産メカニック
チャレンジZ GT4」は、コース状況がドライコンディションだったものの、予選開始と共に
弱い雨が降りはじめとても難しい状況となった。しかしコースインしたAドライバー大塚選手は
1分27秒967をマーク、ST-Zクラスでトップとなった。続くBドライバー富田選手は難しい
コンディションの中、冷静なアタックで4位となり、合算で2分55秒265を記録、ST-Zクラスの
ポールポジションを獲得した。
日産陣営としては、今年から日本のスーパー耐久と米国のピレリGT4アメリカに参戦を開始した
4台のNissan Z GT4にとって初ポールポジションとなり、TEAM ZEROONEにとっても記念すべき
初のポールポジションとなった。

■決勝(3時間レース)
7/9(日)コースコンディション:ドライ

26号車「raffinée日産メカニックチャレンジZ GT4」が参加するグループ1の決勝レースは
午後開催された。ポールポジションからスタートした26号車名取選手はスタート直後の混戦の中、
序盤4位までポジションダウンをしてしまうが諦めずにトップ争いについていきピットイン、
チームは迅速なピット作業で2番手の大塚選手に交代し26号車はコースに復帰した。
その後、大塚選手はNissan Z GT4のスピードを活かしたドライビングで3位に浮上、
ピットインし3番手の富田選手にバトンを渡した。
チームは2回目のピット作業も的確にこなし、レース終盤に向けて富田選手は前車を猛追し
2位に浮上、チェッカーを受けた。3位には20号車のNissan Z GT4が入り、2台の
Nissan Z GT4が表彰台に上がった記念すべき大会となった。

■富田選手コメント
予選では意外とコースが濡れていてしばらくは厳しい状態でした。ただ何周か走ったら
コンディションもよくなりました。大塚選手が良いアタックをしてくれてタイム差をつけてくれたので、
チームとしても新型Z GT4としても初めてのポールポジションをとることができました。
また決勝レースでは2位表彰台に上がりましたが、まだまだ開発していかなければならないところが
沢山あるので、次戦以降もしっかりとZの速さに更に磨きがかかるようにチーム全員で頑張ります。

■日産メカニックチャレンジ活動
今回は3名のTS(福島日産2名、プリンス秋田1名)と日産栃木自動車大学校スポーツメカニクス科(SPM科)
学生6名が参加し、ピット作業を担当。今年度より栃木校SPM科は、S耐の事前・事後整備をカリキュラムに
織り込んでおり、SUGO戦は、事前・事後・レースウィークの全てを担当することとなった。ピット作業は
アライメント調整、タイヤ管理に加え、ブレーキローター・パッド交換、ハブ交換なども担当し、幅広い
整備作業を経験した。また、他チーム見学、チームドライバーとの交流会、パートナー企業の特別講習等を
通じて、幅広い知見を習得することが出来、モータースポーツの魅力を感じることが出来た。3名のTSは
経験値も高く、チームの一員として車両整備の作業を行い、さらには学生への指導も行っていた。
大変暑い中ではあったが、学生、TS共にとても高いモチベーションを持って活動に参加していた。

 ・ピット活動
 ・チームドライバーとの交流会
 ・マックメカニクスツールズ特別講習
 ・他チーム見学:2号車 Ksフロンティア KTMカーズ
 ・ブリヂストンサービスチーム見学

 

 

■ゲストエリア
ゲストエリアには予選、決勝の2日間、総数50名以上が26号車の応援にサーキットを訪れた。
今回は大型テントゲストエリア(収容人数60名)、ピット裏テント(収容人数15名)の2つの拠点を
ゲストエリアとして運用した。大型テントゲストエリアでは、TEAM ZEROONEパートナー企業である、
『マックメカニクスツールズ』、『日産・NISMOグッズ』の商品を展示し、商品の魅力を来場された
お客様にアピールした。また、福島日産は、30名の整備専門学校生を招待し、ピット見学、
マックメカニクスツールズ特別講習、チーム監督とチームゼネラルアドバイザーの柳田による
挨拶・講話などを通じてモータースポーツの魅力を伝える取り組みを実施。採用環境が厳しい中、
S耐をリクルーティングに活用するという新たな試みとなった。

■次戦に向けて
SUGO戦は26号車が2位表彰台を獲得することが出来たが、次戦のAP戦は25号車、26号車の2台体制で
臨むこととなる。今回の振り返りをしっかりと行い、AP戦については4名の日産販売会社TSと
愛媛校学生8名と共にチーム一丸となって取り組みたい。

以上
TEAM ZEROONE