REPORT

2023.09.07

スーパー耐久レース Rd.5 モビリティリゾートもてぎ戦報告

  • レース

25号車の試練はTSの活躍で真のメカニックチャレンジとなった

9 月 2 日~3 日、スーパー耐久 2023 Rd.5 モビリティリゾートもてぎ 5 時間レースが開催され、8 クラス 45 台が参戦し、TEAM ZEROONE からは 25 号車、26 号車 2 台揃っての参加となった。
日産メカニックチャレンジとしての活動は、日産栃木自動車大学校の学生が 10 名、日産販売会社のテクニカルスタッフ(TS)は 4 名が参加し、レースに関わった。

■予選
9/2(土)コースコンディション:ドライ
25 号車「raffinée 日産メカニックチャレンジ Z」は A ドライバーに山口智英選手、B ドライバーに今大会より S 耐に復帰した松田次生選手を起用。C ドライバーには佐藤公哉選手、D ドライバーには、藤原大暉選手という布陣でもてぎ戦に臨んだ。
予選では 25 号車「raffinée 日産メカニックチャレンジ Z」は A ドライバー山口選手の好走で ST-3クラス 2 位、続く B ドライバー松田選手のスーパーラップで 2 分6秒台をマーク、合算タイムで 25 号車初の PP を獲得した。また、26 号車「raffinée 日産メカニックチャレンジ Z GT4」はニスモとの共同開発もすすみ、戦闘力向上に様々なトライを試みたが、ストップ&ゴーのコースレイアウトである本コースへの合わせこみがやや厳しい状態での予選となり、A ドライバー大塚選手、B ドライバー富田選手の合算タイムで ST-Z クラス5位となった。

■決勝(5 時間レース)
9/3(日)コースコンディション:ドライ
8 クラス 45 台により 5 時間レースが争われた。決勝日は雨予報もあったが、レースウィーク通して一度も雨は降らず決勝レースはドライコンディションとなった。
ポールポジションスタートの 25 号車スタートドライバーは佐藤選手、スタート後快調にラップを重ねたが、後続を走る 16 号車との長いバトルの後、5時間のレース時間を考慮しタイヤの摩耗を押さえ良いコンディションでドライバー交代すべく 16 号車を先行させた。そして予定周回数で A ドライバー山口選手に交代。的確なピット作業と山口選手の安定した好タイムの走りでポジションキープし、3 番手の松田次生選手に交代した。松田選手は日産のスーパーGT500 を代表する選手の走りを見せ、ピットタイミングで先行する 15 号車を見事オーバーテイクしトップ浮上。その後、チームはタイヤの摩耗状態を確認しタイヤ無交換を選択。最終スティントを担う藤原選手にバトンタッチ。藤原選手は順調に周回を重ねるが、残り3 分を切ったところで、後続の 15 号車と S 字コーナーで接触してしまい、コースアウト。冷静にコースに復帰し、15 号車と 17 秒差の 2 位でチェッカーを受けた。その後、15 号車の接触行為に対し、30 秒のペナルティ加算が裁定され、25 号車「raffinée 日産メカニックチャレンジ Z」はチーム初優勝となった。
一方、26 号車はスタートドライバーの名取選手がスタート直後、先行する 2 台をオーバーテイクし 3 位浮上。安定した走行で周回を重ねたが、レース開始 50 分 V 字コーナーで予選 7 位の後続の 885 号車に先行されてしまい、4 位にポジションダウン。その後、周回を重ね、戦略に沿って予定周回数でピットイン。A ドライバー大塚選手にドライバーチェンジ、大塚選手もポジションキープで篠原選手にバトンを繋いだ。篠原選手も安定した走りでポジションキープ、残り 70 分のところで最終スティントを担う富田選手にドライバー交代。レース終盤に ST-Z クラストップを走る 22 号車にトラブルが発生し 26 号車はポジションが上がり 3 位表彰台を獲得した。

25 号車の初優勝、26 号車の 3 位表彰台獲得は、日産メカニックチャレンジとして参加した TS と日産自動車大学校学生にとって、レースウィークを通して多くの実作業に携わったことが強い印象と素晴らしい経験をもたらした。25 号車は TEAM ZEROONE チーム発足後初となるポールトゥウィン(25 号車としても初の優勝)、26 号車も 3 位表彰台となり、2 台共に表彰台を獲得できチームにとっても大変記念すべき結果となった。

■松田選手コメント

今年の開幕戦以来のスーパー耐久でしたが無事にポールトゥウィンを達成することができました。
25号車はマニュアル車で右足ブレーキなので、足の状態の不安も少しありましたが、問題なく走れて本当に良かったです。また A ドライバーの山口選手は荒選手のサポートもしっかりで順応性も早く、予選では驚くようなタイムで PP を獲得することができ決勝の走りも素晴らしかったです。また佐藤選手のスタート直後の頑張りも良かったし、アンカー藤原選手はタイヤが厳しい中、本当に頑張ってくれました。
実は僕のスーパー耐久優勝は 2001 年以来ですが、今年 TEAM ZEROONE に加入して優勝できたことは本当に嬉しいですし、勝つためにチームがマシンを仕上げてくれたことに感謝です。
これからも更に強いチームになるためにチーム一丸となって気を引き締めて頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

■日産メカニックチャレンジ活動
今回は 4 名の TS(旭川日産、埼玉日産、富山日産、神奈川日産から各 1 名)と日産栃木自動車大学校の学生 10 名が参加し、ピット作業を担当。ピット設営から撤収までチームの一員として参加。学生については、初めて S 耐に参加する 2 年生 5 名と S 耐の事前・事後整備をカリキュラムに入れ、授業として取り組むスポーツメカニクス科の学生 5 名が担当した。2 年生については当初は緊張感から動きがやや鈍かったが、「君たちは研修ではなくチームの一員として責任を持って取り組んで欲しい」という監督の鼓舞に応え、かなり積極的な動きを見せるようになった。スポーツメカニクス科の学生は、25 号車、26 号車の整備に長く関わっているため、自信を持ってメンテナンスに取り組んでいた。
4 名の TS はとてもモチベーションが高く、プロメカニックの中で連携を取った行動が見て取れた。「レーシングカーのシビアなセッティングは市販車とは全く異なるが、市販車と共通する事も多く勉強になった」「店舗では一人で1台を担当することが多いが、レースは1台を複数のメカで対応する。自分が何をやらねばならないか、常にアンテナを張っていないとダメ」などのコメントがあり、その真剣さを伺うことが出来た。また、「マックツール特別講習」「ドライバーとの交流会」などを通じ、メンテナンス以外でのメカニックチャレンジプログラムの体験も実現し、知識の幅を広げることが出来た。
1. ピット活動
2. チームドライバーとの交流会
3. マックメカニクスツールズ特別講習
4. 他チーム見学:230 号車 NISMO テストチーム&NISMO GT500 松村総監督激励講話

■ゲストエリア
もてぎ戦では、ピット裏テント(約 20 名収容)に加え、第2パドックに約 60 名を収容可能な冷房完備の部屋を準備。述べ 70 名以上のお客さまに来場頂いた。暑い時期の開催であったため、お客さまには涼しい部屋でゆっくりと観戦頂くと同時に、パートナー企業のマックツールの工具展示、日産・NISMOグッズ展示を行い、商品の魅力を来場されたお客様にアピールすることが出来た。
また、決勝日にはメインパートナーであるオリエンタルバイオが設定する「留学生奨学金受給者」5 名がゲストエリアを訪れ、オリエンタルバイオ株式会社 渡邉会長、株式会社ラフィーネインターナショナル 小川社長との懇談会が行われた。留学生は、自動車エンジニアになりたいという`熱い想い’を一生懸命日本語で語っていた。また、アルバイトに追われる日常生活の苦労も切実で、奨学金への感謝の気持ちが述べられていた。

■次戦に向けて
今大会は、25 号車、26 号車揃って表彰台を獲得できたチームとしても非常に喜ばしい結果となった。25 号車は前戦まで抱えていたトラブルも解消され、安定した走りでゴールまで完走する事が出来た。
次戦も確実に完走することを目標に取り組んでいく。26 号車はスープラと比較して安定した速さが足りない部分もあったが、ドライバーはじめメカニックもミスなく繋げることで、表彰台を獲得できたのは良い結果だった。次戦は岡山戦となるが、引き続き NISMO と開発を重ね、強いクルマ作りを行っていきたい。

以上
2023.9.6
TEAM ZEROONE